- 2007-10-21 (日) 22:44
- 旅行
本日は龍飛崎を経由して青函トンネルから函館入りの予定。0601時青森発の普通列車はE751系だった。特急「つがる」の間合い運用で、真新しい特急型ながら特急券なしで乗れる。ほとんど乗客のないままに出発進行。見た目は特急でも普通列車の証しに、やたら対向通過待ちが多い。長大なコンテナ貨物列車が2本連続してやって来たりする。津軽線では貨物列車の方が普通列車よりも偉いのだ。
蟹田で下車してキハ40系2両編成で三厩へ。雨はやんだが曇り空でいささか陰鬱。終着駅の三厩から町営バスで龍飛岬へ。津軽海峡の海岸にへばりつくように立ち並んだ漁師小屋の列に沿って進む。
龍飛漁港から先、龍飛灯台までは夏季シーズンのみの運行。両停留所は標高差が結構ある。
龍飛岬だ。風が強い。暴風が遠慮なく吹きつける。「提督、乗員が2人波にさらわれやしたぜ!」と名倉(注 大航海時代OnlineのNPC副官キャラクターの俗称)が報じそうだ。 「津軽海峡冬景色」の歌謡碑がある。ボタンを押すとかの曲を奏で出した。周りに誰もいないことをこれ幸いと、「キエフ発の軍用列車、降りた時から~」と独唱。愛するなごみ、今日も僕はまた一人ナチを撃つ。
しかし風が激しすぎてスターリングラードのスナイパー映画どころではない。日本唯一の「階段国道」でうっかり大分下まで降りてしまい、戻り路でエラい思いをする。途中の分校跡地あたりで引き返せばよかった。
龍飛灯台まで登る。この強風下ではかなり無謀。バックパックが余計に風を受けるのでまともに立っていられない。津軽海峡を日本海から太平洋に向けて、無慮数千の白い龍が疾っている。龍が飛ぶ岬、だ。
青函トンネル殉難者碑に寄り道しつつ青函トンネル記念館へ。ここの食堂で早めの朝食兼昼食。700円とは高いお値段のラーメンだと思ったら、丸々一匹分の立派なホタテが入っていた。麺と塩味スープもこういう施設付属のレストランとしては上出来。何よりも、寒風に凍える思いをした後にはこの熱さがありがたい。
カロリーを充填したところで体験坑道の見学コースに参加する。竜飛斜坑の海面下140メートルに至るケーブルカーで、坑道入口の気密扉がせりあがっていくところなどウルトラホーク一号の発進シークエンスを思わせて心が躍る。ただしこのコースでは竜飛海底駅そのものには案内されない。実は以前に竜飛海底駅見学きっぷコースを利用したことがあり、その時の記憶と比べるとやや物足りなさもあった。
地上に戻ると、団体観光客がバスで乗りつけていて混雑していた。屋外は相変わらずの猛烈な寒風。レストランでコーヒーを注文し、町営バスの到着を待つ。窓から白い龍が見えた。
三厩から蟹田まで戻り、1346時発の「スーパー白鳥9号」で函館へと向かう。車中で昨日買った「どくとるマンボウ航海記」を読む。すでに中公版新潮版角川版のそれぞれを所持している身だが、改めて再読するとやはり面白い。挿し絵の佐々木侃司(ささきかんじ)のカットの魅力も再発見。青函トンネルでは竜飛海底駅通過だけは気をつけて確認したが、吉岡海底駅の方はドクター北の奇行を追うのにまぎれて見逃してしまった。
北海道上陸。海側の席なのでぬっと飛び出た函館山のシルエットがよく見えた。山頂一帯が要塞地帯だったのもうなずける。五稜郭機関区に並ぶDD51を眺めてハアハアし、間もなく函館着。函館朝市前のフィットネスホテル330函館にチェックイン。ダブルベッドのシングルユースで大変立派な部屋だった。これで日祝限定プラン3300円とはかなりお買い得だ。
街へ出て、「摩周丸」へ向かう。こちらの船内は大分改装されているが展示物の手入れは行き届いている。メインブリッジで元乗組員の館員さんに、「もうすぐ上で汽笛を鳴らすよ」と教わる。毎日17時に鳴らしているらしい。デッキに上がると間もなく、長声一発。あまりの大音響に飛び上がった。
船内を一巡。併設のクラシックカーミュージアムにも行ってみる。主にアメリカの、自動車黎明期から70年代あたりまでの乗用車を集めたコレクション。館内も展示車もたいへん美しい。
オイルショック以前のアメ車の巨大さに驚愕。ハマーや2トントラック級のバカでかいシロモノですら「ミドルクラスファミリーカー」だったのだから、アッパークラスは推して知るべし。
ミュージアムショップでは連絡船関連グッズも売っていた。復刻版硬券乗船券に気を引かれたが、透明パッチ加工されているので見送る。
夕食は寿司でもと考えていたが、もう面倒くさくなったので函館西波止場で塩ラーメンを食べて帰る。有名ラーメン屋の4名が大同団結してプロデュースした由。
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