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従軍聖職者のメダル・オブ・オナー

引き続き、ベトナム戦争時の米海軍メダル・オブ・オナー受勲者の紹介。
今回は、海兵隊に派遣された従軍聖職者の話。

  ◇

ビンセント・R・カポダーノ大尉 従軍聖職者、合衆国海軍から派遣。

1967年11月4日、南ベトナムのクァンチ省での戦闘において、海兵隊第1海兵師団第5連隊第3大隊の一員として騎士精神と勇気をもって自らの生命をなげうち、顕著な功績を印した。

M中隊第2小隊から『敵攻撃部隊が接近中』との報を受け、カポダーノ大尉は比較的安全な中隊司令部を後に、啓開地の斜面の火線下を抜けて悩める小隊の元に駆けつけた。
彼は敵の小火器や機銃、迫撃砲の猛射をものともせず、負傷者の看護と最期の祝福、死者への祈りのため戦場を動き回った。

迫撃砲弾の炸裂が彼の腕と足に幾多の傷をつけ、そして右手を吹き飛ばした時、彼は一切の手当てをきっぱり断った。自分ではなく、他の負傷した戦友を助けるよう衛生兵に指示したのである。穏やかな活力を発揮しつつ彼はなおも戦場を動き回り、その言葉と行動とで海兵たちを励ましつづけた。

突然、衛生兵が敵の機銃に捕捉され、15ヤードほど離れた先で倒れた。彼は重傷を負った衛生兵を救うべく、大胆なラッシュを仕掛けた。
そして、あと数インチでゴールというその瞬間、彼は敵機銃の射撃によって撃ち倒されたのである。

戦場で見せた英雄的行動と奮起の手本により、カポダーノ大尉は合衆国海軍の偉大な伝統とは何たるかを示した。彼は勇敢にも自由主義のために命を捧げたのである。

  ◇

(訳注)
従軍聖職者がメダル・オブ・オナーを受勲した、かなり珍しいエピソード。
最初はChaplain Corpsを「従軍牧師」としたが、宗派や位階を特定する用語のため「従軍聖職者」に直した。
struck downは「撃ち倒された」と訳したが、「ラッシュ」「ゴール」と同じくラグビーかアメフトの用語のような気もする。

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