Archive for 11月, 2006

「サンカの真実 三角寛の虚構」

最近読んだ本。
「サンカの真実 三角寛の虚構」

日本の非定住職能民集団「サンカ」についての研究は、三角寛の著作群を底本とした文献アプローチが主流だった。ところが、その三角寛による著作物に記された内容は、掲載の写真も含めてことごとく捏造にみちみちた虚妄の物語であった、ということを真っ正面から検証する。
と同時に、日本の研究者にみられるフィールドワーク軽視の傾向にも異義を唱えている良作。

住居テントや衣服・日常道具までも用意して『三角サンカ』像を演じさせた三角寛の熱意はどこから来たのか、という疑問にもヒントが提示されている。三角寛は朝日新聞の記者時代からトバシ・ヤラセ記事の常習者として同僚からも要注意とされていたらしい。

しかし、この本を読んでいて一番情けない思いをしたのは、当時すでにサンカ小説で名を成していた三角寛に博士号を与えたのは我が母校たる東洋大学で、博士論文の提出前後には三角から大分献金があったらしいという件だったりする。

  ◇

25日(土)から、サーバー移転で終夜作業。
2000時集合のところ、前段作業が押していて俺の担当パートに入ったのが2200時。
翌日0600時状況終了。心底疲れた。
でも残り半分、もう一度あるんだよなぁ。

No Comments

よくニコンレンズを買えるな

「簡単だぜ、ライカレンズより安いからな!入札がないのはニコンレンズ、入札があるのは訓練されたニコンレンズだ。ホントe-bayは地獄だぜ、フゥアーハハハ!」
昨月末のクレジットカード請求書に地獄の一端を垣間見たワタシ。 orz

それはそれとして、先日到着した国際小荷物。ご丁重に封蝋つき。

IMGP1621.JPG

中身はコレ。ニコンのライカスクリューマウントレンズ、NIKKOR-H 50mm/F2。俗に言う和製ゾナー。フードつき。
IMGP1623.JPG

フィルタをつける派なので適合するのを探したんだが、このレンズのフィルタ径データが判らなくて往生。ライカのズミクロン、ズマリート、エルマー等なら書籍やwebでいくらでもデータを拾えるんだが。結局、40.5mmでした。
ハクバ製のMCフィルタを買ってきて装着。

IMGP1670.JPG

ベトナム戦争時のフォトグラファーを撮った写真を見ると、ライカ使いはメーカー純正風の革ストラップを使っている。
当時物は骨董品、チョートク監修の復刻ストラップというのもあるがいい値段、と言う訳でインターネットの神様に感謝しつつLEICATIMEにて革ストラップを購入。別途マップカメラでシャッターレリーズボタンとファインダーアイピースゴムを入手し、使い倒すための態勢も万全となった。
ここで満足して実際にはよう撮らんのが悪い癖だが。

No Comments

「駆けてきた少女」

最近読んだ東直己。
ススキノ、ハーフボイルド
駆けてきた少女
熾火
札幌 深夜プラス1

「ススキノ、ハーフボイルド」は北大志望の受験生、松井省吾が主人公。シリーズ第一作となる今作では彼は積極的に動いてはいない。周囲の状況と大人達の動きに流されているうちにあれよあれよと話が進む。
で、この「大人」のうちの一人がススキノ便利屋シリーズの「俺」だったりするんである。三人称で描写される「俺」はトドのようにでっぷりと太ってケンカが強く、ヤクザよりもヤクザ風の外見と態度で法廷の傍聴席にふんぞり返り、酔って訳のわからん放言を口走るという、かなりおかしげな人物なのであった。新鮮な発見。

「駆けてきた少女」はその「俺」のシリーズ。今作は「ススキノ、ハーフボイルド」と裏表を成している。
さらに「熾火」では、上記2作の黒幕の末路がちょっと出てくる。一連の事件が出版社が異なる3作で俯瞰的に描かれた訳で、これは画期的なことではないだろうか。

「熾火」に限らずハルキ文庫の東作品は社会派鬱展開が多く、今作もたいへんイヤーな気分に。ここで気分直しに「札幌 深夜プラス1」。北海道新聞日曜版に連載されていたエッセイの総集編で、3巻目にあたる当作で完結。

  ◇

仕事が順調に遅れ気味。部長の前に立って進捗報告書を出すたびに腋の下に冷汗が1ガロン出るという、そんな感じ。

No Comments